2026/05/25~2026/05/31

最近都内のカプセルホテルに泊まることが多い。というのも、自分はやや特殊な勤務形態をしており、基本的には茨城にある研究所で働いているのだが、実は東京都内にある本社にも、自分の座席が確保されており、月に2,3回ほど本社で勤務をしているのだ。それに加え、学会や講習会やリクルート……とにかく色んな用事で都内近郊に出ることも多いため、二日連続で都内に出る用事があることもしばしばある。さらに、昨年から本社に勤務する人用の独身寮から引越し、茨城の研究所の近くに住んでいるため、現在本社に通うためには片道2時間程度かかってしまう上に、往復で4,000円くらい費用がかかってしまう。そうなると、都内でもカプセルホテルであれば3,000~4,000円程度で泊まれるところもあるので、睡眠時間の確保や、ストレスのかかる電車通勤などを考えると、都内に泊まってしまう方が楽なのだ。

ということもあり、最初はカプセルランド湯島という、上野の一番治安が悪いところ(ドン・キホーテがあるところ)から徒歩1分の近さなのに、周りに誰も人が歩いていないという、不思議な場所に立っているカプセルホテルをよく利用していたのだが、基本自分は飽きっぽい人間なので、何回か利用するうちに、他のカプセルホテルを開拓しようという気持ちが湧いてきたのだ。
ということで探してきたホテルが、Manga Art Hotel,Tokyoというホテル。どうやらインバウンド向けのホテルで、カプセルホテルと漫画喫茶を融合させたような施設となっているとのこと。都内で3,000円と破格の金額だったこともあり、都内に二日連続で予定のあった6/1~6/2で宿泊をした。
当日。ホテルのロビーに付くと、人はおらず、タブレットが一つだけ置いてあった。タブレットにはLINEが表示されており、タブレット横に紙が貼り付けてあった。紙には「チェックインをする時は『〇〇〇(細かい名前は失念)』という友達にLINE電話をかけてください」と書いてある。電話をかけてみると、外国人の女性が出てきて、名前などの情報からチェックインを遠隔で済ませた後、画面共有でホテルの鍵情報(暗証番号タイプ)と注意事項を説明される。ちなみに「鍵を開ける暗証番号は再発行されないので、ここで画面の写真を撮って覚えておいてください」とのこと。あまりにもデジタル文化の上にあぐらをかきすきではないか。

チェックインを済ませた後、宿泊フロアに行くと、驚きの光景が広がっていた。それは、ビジネス街にあるホテルにも関わらず、インバウンドの人しかおらず、日本人は自分だけだったことでもなく、また、漫画の棚と宿泊をするカプセル部分が融合しており、カプセルの入口付近に漫画が置いてある、絶妙なセキリュティ意識の低さでもない。自分が驚いたのは、インバウンド向けのホテルにうっすら抱いていたイメージである、客同士のコミュニケーションが一切発生しなさそうな、外国人版の「おれら」みたいな人たちしか泊まっていなかったため、インバウンド向けのホテルなのに、全くインバウンド臭がしなかったことである。

特にTwitterにも書いたが、自分の部屋の目の前で甘織れな子のフィギュアの箱を何個も並べて微笑んでいる外国人にはビックリした。なんとなく、外国人のアニメ好きってもっとビッグタイトルが好きな人が多く、こういう萌え系が好きな人も「私は萌え系が好きな私も好き!」みたいなオタクが多いイメージだったのに、自分の世界に入って萌えを眺めて悦に浸っている外国人は、まさに自分を鏡写しで見ているようだった。

その他のオタクも大人しく、コミュニケーションを取るどころか目を合わせようともしてこず、一人の世界に浸っているオタクしかいない。正直、インバウンド向けだから、気が休まらないかもしれないという懸念があったが、そういうこともなく、非常に快適に過ごせるホテルであった。

ちなみに、漫画の品揃えは、普通の漫画喫茶よりややマイナー向けの品揃えではあったが、総冊数としては少なめなので、やや満足には足りない感じであった。もう少しそこが改善したら、常用するホテルにしても良いかも、と思った。