フォロワーの皆様へ。
お疲れ様です。はやかわです。
突然このような文章、失礼いたします。
本来であれば、このような文章を書く気は全くなかったのですが、アカウントをあまりにも突然削除しすぎたこともあり、お世話になったフォロワーの皆様に最後のお別れの挨拶ができていなかったことをここ数日後悔しておりましたので、ここに簡単にではございますが、アカウントを削除した理由と、皆様への御礼をしたためさせていただきたいと思います。
多くの方々にとっては興味のないことだとは重々承知はしておりますが、私自身の気持ちの区切りをつけるためにも、「はやかわ」としての最後の挨拶をさせていただけたらと思います。
アカウントを削除した理由を端的に申し上げますと、「『はやかわ』を続けていく自信がなくなった」というものです。
そもそも、はやかわの始まりは、Re:ステージ! プリズムステップの3rdライブの感想ブログをしたためた時に、当時管理していたアカウントが全て鍵垢だったため、その記事を宣伝するために新しいアカウントが必要だったから、というものでした。
特に「Twitterを始めるぞ！」といった情熱をもって始めたようなものではなく、ただ必要だったから、という理由で始めたアカウントだったので、ある程度宣伝し終えたら停止させる、期間限定的なアカウント運用をする予定だったのですが、その記事が思ったより皆様に読まれ、感想をいただいたことをきっかけとして、今まで内輪向けにのみ文章を書いていた自分が、オープンな場で皆様に文章を読んでもらう楽しさ、嬉しさを感じるようになりました。そしてその気持ちは次第に、もっとブログを書き続けていきたい、ブログを読んだ感想をより直接見える形で受け取りたい、という思いに変わっていき、限定的に動かす予定だった宣伝用アカウントを「はやかわ」として正式に動かすことにしました。
そこから宣伝用ブログ「国道864号線沿い」は、皆様の日頃からのご愛顧もあり、私が想像していたよりも大きく育っていきました。対外的に文章を書いたことがなかったため、特に最初期の記事は目も当てられないような稚拙な文章が並べられており、今改めて見直してみると、ただただ苦笑いを浮かべるしかないような出来ですが、そんな不出来な文章も込みで笑って読んでいただいた皆様のおかげで、時には原作者の方から記事について言及していただいたり、自分が昔から憧れていたインターネットカリスマ(こう書くと悪口のように聞こえますが、本当にそう形容するしかないほど、インターネットに傾倒し、インターネットを愛し、インターネットを生きていらっしゃる私の憧れの方です)の方にブログを読んでいただいたりと、本当に今までのインターネット生活のままでは絶対に経験できなかったような素晴らしい体験をすることができました。
そして、ブログが成長していく中で、ブログを宣伝するためのアカウントであった「はやかわ」も、フォロワーと触れ合う機会が増えていき、段々とインターネット上の人格を得ていくことになりました。インターネットの自分は現実世界の格調空間に存在しているのではなく、まったく別の、インターネット用に設定された別人格である、という比較的インターネットでは旧時代的な考えを持っている自分は、「はやかわ」を現実には存在しない、インターネットのアニメ好きな萌えキャラであると定め、常日頃からその軸からは大きくブレないように、ある程度キャラクターを守って(Twitterでキャラを守る、というとなんだか冷めますが、自らの身体を写真に映り込ませない、日常であった嫌なことをトホホのニュアンスに変換するなど、萌えキャラから逸脱しない程度に日常をソフトに改編する、といった程度のものです)、Twitterを楽しんでいました。
そんな最中の出来事でした。
2020年の終わりごろ。私は大学院の労働環境、研究環境、人間関係などに起因するストレスから精神をやられてしまい、それ以来、浮き沈みの激しい、不安定な精神状態を抱えることになってしまいました。現在はやられたころと比べ随分寛解しておりますが、それでも沈んでいる期間だと、今でも業務中だろうが関係なく涙が止まらない時間帯があったり、身体の奥の方から湧き上がってくる説明できない色々なものが混じった感情を抑えきれずに内外関係なくそこそこの大声で叫んでしまったりと、自分をコントロールできなくなってしまうことがあります。(流石にここ最近はそこまでのレベルに到達することは年3回程度であり、ほとんどなくなってはいますが)
そのころからでしょうか、少なくとも月に1度は更新をしていたブログが、ネタは出てこない、出てきても満足のいく水準には到底追いつかない、書く気力も出ない、後この頃には自分の見た面白いアニメを記事を通して紹介するという形にブログを方向転換していたのですが、アニメが放送されている1クールの期間でさえも精神を良い状態で保てず、アニメが完走できない、等々の理由から、以前と比べると信じられないほどに更新頻度が落ちてしまいました。それでも、あまりに更新しないのも良くないのではないか、と思い少しでも精神が上向いた時を狙って記事を投稿してみたのですが、これが今見ても酷い出来で、自分で自分に失望してしまうほどだったので、そこで自分のブログを書くのに必要な何もかもが枯れきってしまったのではないかという怖さが出てきてしまい、次の記事を投稿することが怖くなり、1年ほどブログを投稿できない時期が続きました。
そしてその精神状態の悪さは次第に「自分はインターネット上にのみ存在するアニメ好きな萌えキャラである」という戒律を定めていたはずのTwitterにも侵食していきました。
アニメ実況ツイートの数は次第に減っていき、どんどんトホホの笑いですまされないような直接的な大学、社会への悪口が増え、いつしか「ブログの宣伝用」で作られたアカウントは、「ただの精神状態の悪い一端の大学院生・社会人の日常を綴る」アカウントになっていきました。
そのあたりから、やりたい「はやかわ」と現状の「はやかわ」に次第に乖離が発生するようになっていきました。
そして、その事実に耐えられないけれども、現状抗う力もない。力がないから手ごろな日常への不平不満を僅かばかりの萌えキャラコーティングで皆様にお出しする。更に乖離していく。典型的な負のスパイラルに私はハマっていました。
特に今思えば申し訳なかったのが、こうなってしまった後に私をフォローしていただいた方々だと思っています。幸いにもブログ自体は好評をいただいており、時を経て「このブログが面白い」と話題にしていただいたり、それがきっかけでフォローしていただいたりということがそれなりの頻度であったのですが、もうそのブログ自体は過去の産物で、私自身は死に体ですから、「この人本当にブログを書いた人と同一人物か」と思われ、そっとフォローを外されるということも多々ありました。そのようなことがある度に、やはり私は自らに課したインターネットでの立ち振る舞いができていないのではないか、本当にこのままなあなあと活動を続けていて良いのだろうかと思うことが増えるようになりました。
そんな最中、私が「はやかわ」を始めてから、本当に初期のころから懇意にさせていただいていたフォロワーにブロックされているのを観測しました。
その人がどういう意図で私をブロックしたのかは分かりませんし、その人もブロック直前までのツイートを見る限り精神状態が良くなさそうでしたので、不幸な事故ということも大いに考えられますが、その人は自分の中で一つ目標にさせていただいていた人で、この人に記事を読んでもらいたい、そう思えるような人でした。
そんな人にブロックをされている。正直なところ、その時は頭の中の大部分をショックが支配していましたが、それと同時に潮時だと、もういい止め時かもしれないと冷静に考える自分もいました。
国道864号線沿いが、はやかわが産まれ、育つ過程を見ているフォロワーにさえブロックをされるのであれば、いつの間にか、しかしやはり、もう「はやかわ」は終わったアカウントに成り果ててしまっていたのだと、このアカウントを元のように動かすのはもう自分ではもう無理なのだと、その人からのブロックを通じて、そう素直に思えました。ブロックされた瞬間こそ困惑しましたが、今となっては私に真実を伝え、背中を押してくれた素敵な元フォロワーだったな、と思います。感謝こそすれ、恨むようなことなど全くありません。本当に、ありがとうございました。
そうして私はインターネット上に散らばった「はやかわ」を消して回っていきました。
これが事の顛末です。
常々、私はTwitterで、「はやかわが○○し始めたら、終わりの合図なのでその時はフォロワーの皆様、とどめを刺してください」とツイートしていました。あれは冗談でもなんでもなく、インターネットに生きるものとして、インターネットにしか生きえないものとして、自らの矜持を破るようなことがあれば、消えてしまった方がマシだ、という思いからツイートをしていたのですが、ブロックというフォロワーの峰打ちでようやく終わりの合図を感じ取り、自らにとどめを刺していたのは、正直今思えばダサいことこの上なかったな、と思います。ただ、せめて自分で自らの始末を付けられたこと自体は、インターネットに生きていけなくなったものとしての最低限の務めを果たせたと思っており、よかったと思っています。
もしかすると、そこまで真剣にSNS、インターネットなんてやるもんじゃないよ、とお思いの方もいらっしゃるかと思います。それは間違いなくそうだと思います。もっと気楽に、適当にSNSなんていうものはやるものです。ただ、私に限っていえば、昔のインターネットに魅せられた人間ですから、どうしても今のインターネットに迎合しきれない部分もあり、一線を引くために色々と自分に制限を課し、それをこのまま行くと破るであろう状態にいることに気づいたから辞めるわけで、本来はもっと適当に使うのが正しいのだとは思います。いや、正しいです。私はこのような多少、いやかなり面倒くさい人間ですから、これは私なりのけじめで、アカウントの削除に至ったとご理解いただけると幸いです。
そして、先ほどから消すことができてよかったと言ってはいますが、それでも、後悔が全くなかったかと言えば嘘になります。ブロックされたフォロワー以外にも、「はやかわ」を通じて、多くの素敵なフォロワーと出会うことができました。これでお別れかと思うと、正直嫌だなと、もっとお互いにくだらないツイートにいいねを送り合っていたかったな、というフォロワーもたくさんいらっしゃいます。ただ、これは私なりのインターネットで生きていけなかったもののせめてものけじめですので、ご容赦いただけると幸いでございます。
また、ブログも有難いことに好評をいただいており、未だにリプやDMやブログを引用して「○○が面白かった」だったり、「○○の続きが見たい」と言っていただけることも多々あるので、ブログだけでも残しておこうと思っていたのですが、それをしてしまうと、私はエゴサの鬼ですので、「面白い」などのお褒めのコメントを見つけてしまうと、ついまたはやかわに戻ってきたくなってしまいますので、私の中でしっかりとはやかわと決別するためにも、大変申し訳ないのですが、全て非公開設定・削除させていただきたいと思います。
本当にこのような形で、「今日もインターネットをやっていきましょう」と言っていた分際で、道半ばでインターネットを辞める運びとなってしまったこと、非常に恥ずかしく思っておりますが、悲しいかな、恥ずかしいかな、私は本当に現実世界に居場所がなく、インターネット以外で友達と言える人間が片手に収まってしまうほどの、なけなしの社会性だけでどうにか生きている全身インターネット人間ですので、いつかまた、インターネット自体には戻ってくると思います。
その時はまた一から、「はやかわ」ではない何かを作り上げていけたらと思いますので、またこの広いインターネットのどこかで皆様と会えたらと思います。
それでは最後に、
今日もインターネットをやっていきましょう！
道半ばでやめてしまった私の代わりに、皆様がこれからのインターネットを楽しく、続けていけたらと陰ながら応援しております。
3年間という短い期間でしたが、本当に、ありがとうございました。
はやかわ
(何かあればkewiihai@gmail.comまで)